ぶつからない車 プリクラッシュブレーキについて

人は、携帯を見るなど、他のことに気を取られて
前方から視線を外した状態で車を運転することがあります。

人は、油断やミスをしてしまうことがあり、
ドライバーの不注意による事故件数は、
年間４６万件もあります。

アイサイトでは、バックミラーの両端に
２つのステレオカメラがついていて
前方を常に監視しています。

対象物との距離を把握し、
車だけでなく歩行者や自転車も認識します。

衝突の可能性が高いとシステムが察知すると
警報音と警告表示でドライバーに知らせ、
ドライバーが衝突回避のための操作をしなければ
自動ブレーキで衝突の回避や被害の軽減を図ります。

これをプリクラッシュブレーキといいます。

プリクラッシュブレーキは、
基本的に約1〜140km/hまでの速度域で
作動できる状態になります。

衝突を回避できる限界は、
対象物との速度差が約30km/h以下です。

時速３０キロで真っ直ぐ走って
障害物が近づくと警報がなります。
そのまま突っ込むと自動ブレーキが作動し、
ぶつかる前に停止します。

また先行車が時速100キロで走っていて
それに急接近した場合、
自分の車が時速130キロまでなら衝突を回避できます。

ただし、これは、ある一定の条件を満たした場合なので
状況により衝突を回避できないこともあります。

例えば、身長が１ｍ以下の子供が
車のすぐ前に立っている場合など
カメラの視野範囲から外れる場合は、
システムが作動しないことがあります。

夜間やトンネルなどの暗い場所で
テールランプをつけていない先行車がいると
認識しない場合があります。

雨が激しい時や
逆光を受けて走行しているときなど
カメラが一時停止状態になることがあります。

また、スバルのサイトをみると
注意書きとして下記のように記載されています。

この注意書きを見てわかるように
プリクラッシュブレーキは、あくまで運転支援システムなので
事故を防ぐためには、システムまかせではなく
運転者の安全運転が大切です。

ちなみに
ドライバーがブレーキを踏んだり、
ハンドルを切ったりすると
その判断が優先されるようになっています。

保険料について

ヨーロッパで実施されている自動車安全テスト（ユーロNCAP）
によると自動緊急ブレーキによって
最大で27％事故の発生を減らすことができるというデータが出ています。

このようなデータが各国で出てきているため、
世界各国でプリクラッシュセーフティシステム搭載車に対する
保険料割引制度が導入されるようになっています。

日本の場合は、
金融庁がこのシステムの保険料割引を規制しているため
現時点では、保険料割引は行われていません。

プリクラッシュブレーキを装備した方がいいのか？

最大で27％事故の発生を減らすというデータが出ているので
あるに越したことはありません。

このシステムは、どちらかといえば
長距離運転をする人や
お年寄りが運転する場合に向いています。

ただし、下記のようなレビューもあるので
費用も考慮して検討しましょう。

私も走行中に斜め手前を走ってた自転車が
後ろを確認せずに急に横断してきた時は
感知してブレーキかかりましたし…
あぁ、こんな飛び出しでも結構感知するんだなぁ〜
って感心しましたよ。